騎士よ
騎士。
お前はなんで
よろいも 剣もないのに
騎士だと証明するのだ。私にはわからない。
と 王様は 騎士に聞きました。
騎士はこたえました。
「でも 王様、私は とても 高潔で 清潔で 気高く 慈愛に満ち、
勇猛な心をもっています。王様ならわかるでしょう?」
王様はいいました。
お前のいいたいことはわかる。
お前は たしかに 高潔で 清潔で 気高く 慈愛に満ち、
勇猛な心をもっているかもしれないが・・・
スッポンポンではないか。
騎士はほおを赤らめていいました。
「ええ・・・私の ただひとつの欠点は 忘れっぽいだけなのです。
そういえば服をきるのを忘れまして。申し訳ありません。」
王様も大臣も声をそろえていいました。
「この騎士は 天才だ。とんだ恥をかかせてしまった。」
そうして
王様も大臣も みんなぬぎだしました。
国民みんな ぬぎだしました。
こういう国は
なんだか 平和そうだ。
たくらみ屋の主人は
いつも 何かをたくらんでいる
でも 成功したことがない
だって 「たくらみ屋」だなんて 看板をだしているんだもの
みんな警戒するに決まってる。
それでも
たくらみ屋の主人は とても イケナイことをたくらんでいる。
それが たくらみ屋の主人の魅力である。
狂ったきこりはこの世のすべての木を切り倒したくなり
旅にでました。
かたっぱしから木を切りたおし
何年も何十年も きっていると
あるとき そのばかなきこりでも
最後の木を切り倒したとき、自分はどうすればいいのだろうと
気づいたのです。
でも 木なんてのは 育ち続けますから いくらきってもきっても
限りがないことにもきづいたわけで。
だから安心して きこりは 狂ったように 木をきりたおしにいくのですが
なんだか いろいろ気づいてしまうと
前ほど 楽しくなくなってしまい
きこりもやめて 狂うのもやめて
自分も木になろうとしたそうです。
あの廊下は 王国なんです。
そういう約束を 自分に課して
歩いているととても楽しくて
なんだか 人形やら おもちゃやらをたくさん並べたくなりましたよ。